「スポンサーをつける」
日本のスケーターがまず目指すところはここではないでしょうか。スポンサーがつくだけでなんか「プロ」に近づいた感じがしますもんね。
私も若い頃はスポンサーがついていて、その流れもありスケート業界で仕事をさせてもらっていました。サポートされるにあたって日本は特に「人とのつながり」が大切になります。
ここではあくまで「スポンサーをつける方法」を述べていますので、スキルではなく忖度でスポンサーを取るという行動が褒められたことであるかどうかは一旦置いておき、説明をします。
スポンサーをつける為にすること
日本の代理店ライダー編
日本には様々なスケートブランドの代理店があって、そのブランドに日本の代理店を経由してスポンサーになってもらう、という手があります。いきなりELEMENTのワールドライダーになる、というのはどう考えても無理ですからね。
言い換えればアメリカのような実力主義の世界に認めてもらわなくても、つけ入るスキはある、ということです。実際そんなにうまくなくてもスポンサーついている人はたくさんいます。
日本の代理店のライダーになりたければ、まずはその代理店のライダーと仲良くなり、ライダーの管理担当者を紹介してもらうのが一番手っ取り早いやり方になります。だいたいがこのようにしてライダーになります。この場合実力はそんなに重要ではありません。
簡単な映像を撮りためて持っていき、そこで不愛想にせず、ちゃんと話すことができればスポンサーになってもらうことが可能です。まずは知り合いを増やしましょう。
ショップ編
地元にあるようなショップにスポンサーになってもらう為には代理店ライダー以上に実力は関係ありません。これは実は理にかなっていて、まぁある程度うまいのが条件ですが、それ以上に「地元」という小さなコミュニティの中で、人気のある、キッズにやさしいようなスケーターが好まれます。
初心者の子供にやさしいようなお兄さんがライダーのショップでやっぱり買い物はしたくなりますし、スクールを行っているショップもありますからその時に講師として人に教えるスキルも必要になってきますからね。
まずある程度のスキルをつけて、買い物は必ずそのショップで行い、オーナーと仲良くなりましょう。自然に声がかかるかもしれません。そして何よりやさしいお兄さんになりましょう。
海外のライダー編
代理店のライダーになり、そこから映像を撮りためていきアメリカなどの本社につなげてもらうのが一番でしょうね。いきなりWEBメールで本国に映像を送っても大体が無視されて終わりです。
アーロンホモキくらいスタントマントリックを連発すれば目に留まるかもしれませんが、このインスタ最前線時代にまったく知らない人物に映像だけでスポンサーをつける、というのは現実的ではありません。
海外の大きな大会で優勝するという手もありますが、まず出場するにも様々な条件があります。ですから基本は日本でスポンサーをつけてそこから徐々に本国に売り込むというのがスタンダードです。
しかしこの際他にはないことが求められます。圧倒的スキルと圧倒的スタイルです。日本のようにうまくなくてもサポートされるというのはありえません。超越したスキルが求められます。さらにその上でカッコよさも求められますからハードルは非常に高いです。
まとめ
日本でスポンサーをつけたいだけというのなら、まずはそのサポートする権限を持っている人と仲良くなることです。逆に言うとどんなにうまくてもいきなり連絡がきて「君をサポートしたい!」なんていうことは例外を除いてあり得ませんので、まずは人です。
しかし今はSNS最前線で常に世界中のスーパートリックが見れてしまいますので、最近の新規スポンサーライダーはとてもうまい人が増えましたね。徐々にコネだけでサポートされる、というものはなくなってきたかもしれません。
スポンサーライダーならデモンストレーションをする機会が必ずありますからその時に地元パークのキッズより下手くそでは笑い話にもなりませんからね。日本も実力ある人がサポートされるという良い時代に変化しつつあります。
以上、ここでは「スポンサーをつける方法」を紹介しましたが、もちろんスポンサーされるということは責任と義務が発生しますので注意が必要です。スキルのない忖度ライダーになってしまっては恥ずかしい思いをするのは自分自身です。
がんばってください。
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